「できる子」の芽を育てるのは低学年から
小学校低学年の頃は、学校のテストはいつも高得点、わが子もけっこう優秀だと思っていたのに、3年になり、4年生になるとだんだん成績が下降気味。
いったいいつの間に後れをとったのか?
そのようなお悩みやご不安をもつ親御さんは少なくありません。
成績悪化の原因を掘り下げていくと、勉強ができたはずの低学年での小さな❝つまずき❞に
行き当たるケースは多々あります。
算数でいうと、低学年のうちは、覚えた式にただなんとなく数字を当てはめるだけでも、問題を解くことはできます。
しかしながら、『なぜそうなるのか』を考える習慣がないと、自分が学んだことを理解しているかどうかがあいまいなことが少なくありません。苦手意識も表面化しにくい傾向にあります。
学年があがり、内容が高度化してくると、公式を覚えているだけでは解けない問題がでてくるので、次第に勉強についていけなくなってしまいます。
すると、それまでに積み重なった苦手意識が一気に噴出し、ついには「勉強自体が不快なもの」と思うようになり、負の連鎖が完成します。
文字の基本であるトメ・ハネ・ハライを正しくかけなかったり、話す・聞くといった国語力の基礎となるコミュニケーション能力が不足している子は、中学年・高学年以降に伸び悩むケースは多いです。
国語も算数も、低学年からの基礎の徹底が最重要課題といえます。
それには何よりも、「国語が好き」「算数っておもしろい」と感じるような経験をできるだけたくさんしておくことが大切です。
その積み重ねが高学年以降、さらには中学受験・高校受験、大学受験でもかかせない「自ら学ぶ意欲」の原動力になるのです。
家庭学習のメリットとしては、こどもの勉強を見ることで学校のテストでは見つかりにくい、つまずきの兆候に気づくことができる点です。
親御さんのサポートの仕方次第で、子どもの学習意欲はどんどん伸びます。低学年のうちは、急いで成果を求めすぎないことが大切です。
あせらずじっくりこどもの勉強する習慣を身に着けることが重要です。
ポイント①
毎日きちんとやらせる
決まった時間に決まった分量を毎日やり続けることで、習慣として身に着けることができます。「10~15分くらいで終わらせられる程度の、無理の無い設定が長続きする秘訣です。
ポイント②
面倒くさがらない
子どもが勉強しているときは、できる限りそばで見守りましょう。つまずきの兆候もすぐにみつけられるはずです。スマホ片手に指示だけ出すのは厳禁です。忙しいご家庭でも、毎日の丸付けだけは忘れずに。ひとことだけでもメッセージを書き込むと、子どものやる気は目に見えて違ってきます。
ポイント③
けじめをつける
勉強を始める時間や、やる分量などは、一度決めたら変更しない。「こどもが面鏡になれてきたので、一日にやるドリルのページ数を増やしたい」という場合は、親子できちんと話し合い、子どもが納得したうえで増やしましょう。信頼関係が崩れるリスクをはらんでいます。慎重な判断が必要です。
ポイント④
結果ではなく、経過をしっかりみてほめる
子どもに同じ間違いや質問を繰り返されると、親としては思わず「何度言ったらわかるの」などと言いがちです。そこはじっと我慢して、できたところはほめ、できてないところはできるまでじっくり待ちましょう。結果ばかり見ていると、手を抜くことを身に着けます。ばれないところで答えをまる写しするケースにもつながります。途中経過を見守っているというスタンスがとても大切です。
こどもが問題を解いたら、できるだけ時間をあけずに親がまるつけをしてあげましょう。その際に、「がんばったね」「よくできたね」などのメッセージもあると子供のやる気がさらに高まります。
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