高校入試の展望(2023年度)

query_builder 2022/10/24
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高校入試事情がここ数年で大きく変わってきています。


その1

公立高校入試関連


全体の倍率は私立高校に対する授業料助成金制度の影響を受け、過去最低倍率を記録するなど低迷していますが、その一方で不合格者の数は増加しています。


原因として、学科間格差・学力間格差が拡大し、高倍率高校と低倍率高校の差が大きく開いていることが挙げられます。


低倍率高校では、多数の欠員が生じ第二次募集を実施するなど、いびつな入試となっています。


その2

私立高校入試関連


神奈川県では、コロナ禍で書類選考型入試が一気に増えました。神奈川は、公立高校の入試日と私立高校の入試日が近いため受験生の負担を軽減することを目的に実施されるようになった制度でしたが、コロナ禍によって感染のリスクを軽減するという目的に代わり拡大しました。


今では、併願入試受験者より、書類選考型利用者の方が圧倒的に多くなり、検査を受けずに合否が決まるという他の地域では見られない入試がメインになっています。


その3

入試状況


東京都と同様、公立高校への進学率が下がり、私立高進学率が上がりました。

現在の入試制度になった2013(H25)年度以降で公立高校は最も低く、私立は最も高い進学率となりました。また、通信制への進学率が毎年過去最高を更新しているところも東京都同様です。公立高校の共通選抜の志願確定倍率は、1.17倍で2020(R2)年度と同じ過去最も低い倍率でした。学科別で見ると、普通科は1.23倍で前年度より0.01ポイントアップ、単位制普通科は1.17倍で前年度(1.18)よりやや下がったもののほぼ前年度並みを維持しています。

一方で、農業科(1.12⇒1.09倍)、工業化(0.92⇒0.85倍)、商業科(1.10⇒1.04倍)など主要な学科でダウン、専門学科全体でも前年度の1.00倍から0.93倍へと0.07ポイント下がり普通科との格差が拡大しています。


合格発表後の実質倍率は1.20倍で、志願倍率より0.03ポイント上がりました。これは、定員割れが多く合格者数が少なかったことに起因します。全日制第二次募集の募集人員は、2021(R3)年度より約500人多い1521人でした。その一方で不合格者も前年度より約500人増えて7699人となり非常に偏った入試になりました。


その4

今後の展望


今の公立中学3年生の数は今春の卒業生より約900人増になる見込みです。

そのため、公立高校の募集数も十数校で学級増になる予定です。

生徒増は横浜市・川崎市・藤沢市で目立っており、これらの地域を中心に募集学級数の変動があると予想されます。

いよいよ来月は、中学3年生中間テストが行われます。入試に関わる内申点にも影響を及ぼしますので、悔いのない様に全力を尽くして欲しいと思う今日この頃です。


入試説明会・学校説明会も大詰めを迎えました。志望高校へのホームページなどもこまめにチェックして、モチベーションを高めることもおススメです。
















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