読書量を増やすには?「太陽は何等級?」
子どもが「本は楽しいものだ」と思える仕掛けを・・・
「こどもに読書をしてもらいたいです・・・」と、保護者からご相談を受けることがあります。
親御さんが読書好きなケースの場合は良しとして、割と散見されるのが、お父様もお母様も読書をする習慣がないというケースです。
子どもは親の姿を見て育ちますから、「読書をさせたい」と思ったら、まず親が本を読むことが大切です。
難しい本である必要はなく、趣味の本・雑誌等でもなんでも良いので、興味に合わせて開いていれば、こどもが本を身近に感じて「本は楽しいものだ」と思うようになります。
ほかにも、日常的に読み聞かせをしている家庭のこどもは、自然と本に向き合えるようになっています。文字が読めない年齢の子でも、絵を見てニコニコするなど、自分なりの本の楽しみ方を見つけます。
子どもが自分で読めるようになると、「自分で読めるでしょ」というスタンスで読み聞かせをやめてしまうケースがあるます。(特に、親御さんが読書好きなケースに多いです)
両親ともに本好きなのに、子ども達が全く読まないという時は、たいていこのケースです。
学年が上がったから、お兄ちゃん(おねえさん)になったから・・・といって、必ずしも読み聞かせを卒業する必要はありません。
学年相応(もしくはその少し上)の切り口で、話題を共有することにより、視野が広がります。
星の図鑑を見て、はじめは星座の形だけだったのが、季節の移り変わりを知るようになり、光の明るさで見え方を学び、星座のいわれを知り、物語に興味がわき、次の知識のきっかけになったり・・・。
夏の大三角形→ベガ→ことざ→織姫→物語・神話etc
先日5歳の生徒から、「星座は、5等よりも1等の方が明るいんだよ。太陽はなん等?」
「???」
この仕事続けて長いですが、太陽の等級に関しては、正直聞かれたことも、興味をもったこともありませんでした。(マイナス26.74だそうです)
こどもの読む本が、名作文学である必要はなく、電車好きなら鉄道図鑑でも構いません。
読書のハードルは、最初の5分と言われます。序盤が読みこなせずに断念してしまうことが多いので、最初のとっかかりを「一緒に読もうか」と大人が読んであげる方法はおススメです。
小説や物語など、登場人物が想像できずに挫折するケースは多いので、子どもがある程度理解が進むまでは、アシストが必要です。
読んだあとに、クイズなどでお話しすると、楽しみながら会話が進みます。
(尋ねるからには、聞く方も理解しておく必要があります)
読む機会だけでなく、本を「選ぶ」機会も大切です。
図書館や書店で、自分で好きな本を選ぶという体験は、子どもの興味が育つ貴重な場です。
自分自身で選んだ本に関しては、読む動機も起こりやすいです。
忙しい中、スマホで息抜きしたい気持ちはわかりますが、是非一度、スマホをおいて本をとってみたらいかがでしょうか?
「よむ」「えらぶ」を充実させて、読書に親しむ環境づくりに注力してみてはいかがでしょう?
本選びに困ったら、お気軽にお声がけください。
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