社会科は、「単なる暗記」では伸びない
「社会科は暗記科目だ」という言い回しをよく耳にします。
本当にそうでしょうか?
歴史にせよ、地理にせよ、とにかく覚えることは多いのは確かですが、「覚えるだけ」では、なかなか勉強の面白さに気づけません。
最終的な学力の伸びにも限界がすぐ来てしまいます。
社会科は世の中を見る目を養う教科です。
子どもの発見や疑問を深めて広げる工夫が何よりも大切です。
日々の子育てをこなしながらの受け答えは、現実的になかなか大変と思います。
その「ちょっと待ってて」を一度飲み込み、こどものギモンに立ち会う「それはね・・・だよ」と、ほんの少しの積み重ねが、子どもの興味という芽を育みます。
「宿題やりなさい」という負のエネルギーの連鎖に陥ると、親子でストレスを抱えることになります。
実生活で起きていることを紐解いて「なぜ、こうなっているんだろう」と考えていくには、多様な知識が必要になってきます。
買い物に行って、「同じ商品なのに、なぜ値上がりしているのかな?」「このトイレットペーパー、安いけど、枚数が少ないな、1枚あたりの値段はどちらが安いのかな」
素朴なギモンに大切に接していくと、こどもは自分で興味を持つようになります。興味を持つと、子どもの持つ「興味アンテナ」は感度を増し、大人の期待を良い意味でどんどん超えていきます。
接する大人も「考えるには知識が必要なんだ」「知識があることで見える景色が変わるんだ」という姿勢で接すると、「単なる暗記」ではない社会科の見方ができるようになります。
子どもは、日々発見や疑問を口にしていますから、大人に求められるのは、その疑問に寄り添って考える素材を与えたり掘り下げたりしていくことです。
間違っても、答えと解説を延々と話してはいけません。得意分野は特に注意が必要です。
地球儀や地図帳、歴史漫画も役立ちますが、子どもと一緒に行く散歩や旅行から学べることもたくさんあります。世の中から学べる教科の典型なので、是非親子のコミュニケーションの手段として活用していただければ幸いです。
ある園児が、旅の思い出ノートを見せてくれました。
サービスエリアや、観光地で押せるスタンプを自分のノートに押し、色を塗り、絵をかき、日付を書き、日記を書いていました。まだ年長さんですが、されど年長。数をこなすごとに成長が目に見えて感動しました。もう4冊目だそうです。
1冊目は、宝の地図状態だった芸術作品でしたが、今となっては、そのノートそのものが宝ものなんだそうです。
読めない字もたくさんあるなかで、家族で行った観光関連の地名や人名のことを楽しそうに報告してくれました。幼稚園のおともだちの名前もたくさん覚えたそうです。
楽しく学ぶ習慣は、一緒に生活する家族が提供することで共に成長できます。
ご家庭でのホットな関係を育んで欲しいと思います。
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